糖質を過剰摂取するとインスリン分解酵素は、体内に溜まったインスリンとアミロイドβを分解します。
インスリンは、血糖値をコントロールしています。
アミロイドβは、脳はみなさんご存じの脳のゴミです。
インスリン分解酵素は、優先的にインスリンを除去するため、アミロイドβまで除去しきれなくなり、脳にアミロイドβが溜まり認知症になるリスクを高めるのです。
この記事は糖質と認知症の関係についての内容を書いています。
糖質の過剰摂取で認知症になる4つの障害
糖質を過剰摂取すると高血糖状態を起こし、脳のエネルギー不足や低血糖、アミロイドβの蓄積、血管をもろくするなど糖尿病の他にも認知症になるリスクが高くなります。
1,脳細胞へのエネルギー不足
ブドウ糖を分解し作り出したものが、脳細胞のエネルギー源になります。
糖質の過剰摂取は、脳細胞へのインスリンの働きが悪くなりインスリン抵抗性を起こし、脳細胞のエネルギー源であるブドウ糖の供給が低下し、脳神経に障害が起こります。
2,低血糖を起こす
低血糖とは、血液中のブドウ糖の量が少なくなっている状態のことです。
脳細胞へのエネルギー源であるブドウ糖が、高血糖状態になるとインスリンの分泌が多量に放出され、血糖値を過剰に下げてしまいます。
過剰に血糖値を下げることを低血糖といいます。
低血糖になると脳細胞へのエネルギー供給が低下し脳への障害を起こします。
3,アミロイドβを蓄積させる
糖質を摂取すると、インスリン分解酵素は糖を分解・除去するためインスリンを分泌します。
インスリン分解酵素は、使用済みインスリンを分解・除去する他にアミロイドβも分解・除去します。
糖質の過剰摂取・高血糖状態では、インスリン分解酵素は大量のインスリンを分解・除去するので、アミロイドβまで分解・除去できなくなり、脳内にアミロイドβが溜まります。
アミロイドβはアルツハイマー病を発症させる要因物質です。
4,脳血管障害を起こす
高血糖状態は血液をドロドロにし血管を傷つけます。
血管がもろくなり、脳梗塞や脳出血など脳血管障害を起こすリスクがあります。
アミロイドβは血管の壁に付着することもあります。
脳出血の原因にもなり、血管性認知症のリスクがあります。
糖質過剰摂取・アミロイドβを蓄積させないための改善策
【アミロイドβを溜めないための4つの改善策】
1,食事に気をつける
糖質は、白米やパン、うどん、ラーメン、パスタなどの麺類、小麦を使ったお好み焼き、砂糖やブドウ糖果糖液糖が入ったお菓子やスイーツ、ジュース、加工食品、フルーツ、いも類などに多く含まれています。
腸もれ脳もれの原因となるグルテンは認知症を引き起こす
日本人は主食がお米の習慣があるので、炭水化物を多く食べる傾向にありますね。
味噌汁を含まず、おかずは3品以上あり炭水化物を少な目に摂ることをおすすめします。
精製された砂糖は、分解せず直接からだに吸収され、血糖値を急激に上げてます。
同じ糖質でも、精製された直接糖といわれるものは摂らない方が良いですね。
食事を変えて認知症を改善させる方法
2,運動をする
運動をすると血液中の血糖を消費し、脂肪を燃焼します。
また、運動はインスリン抵抗性を減少させますので、糖尿病の人には欠かせないですね。
運動することで、記憶をつかさど海馬を大きくするともいわれます。
運動は、ウォーキング、水泳、ジョギングなどの有酸素運動が効果的です。
有酸素運動は週に3回以上、1回20~30分を目安にするのが良いといわれます。
3,質の良い睡眠をとる
充分な睡眠を取ることが大切です。睡眠を取ることで新陳代謝が活発になりアミロイドβが排出されます。
7~8時間程度の良質な睡眠を取るのがベストですね。
睡眠中は脳の老廃物アミノイドβを洗い流し除去されます。
質の良い睡眠をとるためにはできるだけ部屋を暗くする。
寝る時は電子機器の電源を切り、電子機器から発生する電磁場から離れる。
カフェインなどの刺激物は午後の早いうちから飲まない。
水分補給をする。就寝時間前に大量の水を飲まないなどの注意が必要です。
水を摂取すれば認知症改善への近道になる
4,ストレスを溜めない
プレッシャーやストレスを抱えている状態のときは、副腎皮質から分泌されるコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが放出されます。
コルチゾールはタンパク質であるアミロイドβを作り出します。
コルチゾールの数値が高いと脳に有毒であり、記憶をつかさどる海馬へ影響を及ぼします。
我慢することは日本人の美徳のような風潮がありますが、その我慢がストレスを生み出します。
怒りがあるなら怒り、悲しいなら泣く、素自分の感情を表現しましょう。
怒りや悲しみの感情を表現することは自然のことですよね。
気の流れを溜めているのは体の毒で、体に滞っていると病気になり、認知症になるリスクにもなります。
認知症になりやすい人の生き方
糖質過剰摂取でアミロイドβを除去しきれないインスリン分解酵素のしくみ
アミロイドβは血糖値が正常な人にも作られているタンパク質です。
インスリン分解酵素によりアミロイドβは分解・除去されています。
高血糖は脳細胞へのインスリンの働きが悪くなるインスリン抵抗性を起こします。
高血糖状態になると膵臓からのインスリン(血糖値をコントロール、ブドウ糖を分解・調節・脳のエネルギー源を作る)の分泌ができません
インスリン分解酵素は分泌されたインスリンの分解・除去と同時にアミロイドβも分解・除去するんでしたよね。
インスリン分解酵素は分泌されたインスリンを優先して分解・除去するという性質があり除去しきれなくなったアミロイドβは脳に溜まっていきます。
糖質過剰摂取で溜まるアミロイドβには別の一面がある
「アルツハイマー病真実と終焉」の著者デール・プレデセン博士は、「アミロイドβがなぜ脳に溜まっているのか」についての研究結果を著書に以下のように記されています。
「アミロイドβの蓄積は「脳の正常な防御反応によるもの」で、脳は3つの脅威にさらされると防御反応を起こし、アミロイドβを集積させ、脳自体を守っている。」
その生活習慣がアルツハイマー病になる
そのアミロイドβの正常な3つの防御反応とは何か。
1、抗菌薬として感染と闘う体の能力の一部になる炎症反応の一部になる。
2、栄養素やその他の栄養補助因子の不足により、拡張可能なシナプスを縮小して反応する
3、重金属と非常に固く結合する水銀や銅などの毒物曝露への「防御反応」の一部となる。
以上3つの脳の防御反応の役割を持つアミロイドβがある一方で、アミロイドβが増えすぎるとその役割は一転して脳神経を破壊し、認知機能を低下させるということです。
脳への防御反応により脳を守るアミロイドβは武器でもあり一方で、高血糖になると、アミロイドβは分解・除去ができず溜まりアルツハイマー病を発症させる凶器にもなるということです。
アミロイドβには二面性があります。
糖質過剰摂取の高血糖・糖尿病による認知症
糖尿病になるとインスリンの働きが悪くなり、血糖値を正常に保てません。
インスリン分解酵素は分泌されたインスリンの分解・除去を優先し、高血糖状態時には、アミロイドβの分解・除去をしきれず、アミロイドβ溜まるというのは、お伝えしてきた通りです。
脳にアミロイドβが溜まると、脳細胞は死滅し、認知機能が低下しています。
蓄積されたアミロイドβは、アルツハイマー病認知症になるリスクが高くなります。
高血糖・糖尿病によって起こるアルツハイマー病認知症以外に、脳血流の障害によって起こる、血管性認知症があります。
糖質の過剰摂取は、高血糖・糖尿病を引き起こし認知症になるのは、脳の経細胞を死滅させているのが原因です。
糖質の過剰摂取が認知症を引き起こす・まとめ
糖質の過剰摂取による高血糖・糖尿病を発症させます。
ブドウ糖を分解・調節するためインスリンが大量に放出されます。
インスリン分解酵素は分泌されたインスリンを分解・除去します。
インスリン分解酵素は、アミロイドβというタンパク質も分解・除去します。
インスリン分解酵素はインスリンを優先して分解・除去するため、アミロイドβまで分解・除去しきれず、脳アミロイドβが溜まります。
最終的にはアルツハイマー病を発症し、認知症になるリスクが高くなります。
糖質の過剰摂取・高血糖状態にならないよう、認知症の予防・改善されることを願います。
END
最後までこの記事を、ご覧いただきありがとうございます。
またお会いしましょう。