脳脊髄液を正常に循環させて認知症を改善させる

脳脊髄液は体内で血液やリンパ液と同じく循環しています。

脳脊髄液が正常に循環していなければ、体が不調になることがあります。

循環が悪くなると頭痛、免疫力の低下、自律神経の乱れ、認知機能の低下につながります。

脳脊髄液の循環は脳の血流を良くし、認知症を改善させる効果があります。

脳脊髄液の循環を良くし認知症を改善させる頭蓋治療

脳にエネルギーを送る施術の写真
脳にエネルギーを送る施術の写真

脳脊髄液の循環が悪いと、生命力や体液の流れを低下させるだけでなく、頭痛やめまい・倦怠感・思考力・理解力・記憶力の低下など認知機能の低下につながります。

頭蓋治療を行うことで一次呼吸を整え、脳脊髄液の貯留をなくし正常に循環させることができます。

頭蓋の圧迫感をなくし、頭蓋にこもる熱を放出、脳血流を良くするなどの効果があります。

頭蓋治療は認知症を改善させるための治療法の一つとなっています。
わたしが学んだ頭蓋治療は日本認知症リハビリテーション協会で行っている治療法です

脳脊髄液の2つの役割

1、脳と脳神経の保護をする

クッションや緩衝材のような役割があります。

頭に多少の打撃を受けても、脳や脊髄に直接衝撃を与えることのないように、脳脊髄液により脳や脊髄は保護されます。

脳はパックに入った豆腐と同じ原理で、柔らかい豆腐が崩れないように、パックの中の水の中に収められているのと同じように、脳は脳の入れ物である頭蓋骨の中の脳脊髄液で守られています。

2、脳に栄養・水分を補給し老廃物を排出

脳脊髄液は、脳と脳神経に栄養や水分を補給・老廃物を排泄・神経伝達物質を送る・ホルモンの分泌などを行います。

脳脊髄液の循環が悪いと起こる不調

頭が痛い女の人のイラスト
頭が痛い女の人のイラスト

脳脊髄液循環が悪いと起こる症状

  • 【身体が硬くなる】 脳脊髄液の流れが滞ると、背骨に通っている脊髄の流れも悪くなり、筋肉が硬直し柔軟性がなくなります。
  • 【免疫力の低下】 自律神経の働きや、老廃物を体外に排出する作用が乱れてしまい免疫力が低下します。
  • 【頭痛】 脳脊髄液の流れが滞ると脳内を圧迫することになり、頭痛を起こしやすく吐き気や視力低下になることもあります。
  • 【自律神経の乱れ】 胃腸障害・動悸・息切れ・不眠症・耳鳴り・低体温・便秘や下痢・手足などの痺れ・肩凝りなど、自律神経のバランスが崩れるとさまざまな症状が現れます。
  • 【脳機能低下】 うつ症状などの精神的症状・頭がぼーっとする・思考力・理解力・記憶力の低下などがあります。 脳機能の低下は認知症になるリスクは非常に高くなります。
  • 【正常圧水頭症】 脳脊髄液が過剰に溜まると歩行障害・認知障害・排尿障害などの症状が現れます。
  • 【内分泌機能低下】 男性ホルモン、女性ホルモンのバランス・更年期障害・甲状腺の機能低下・加齢に伴うホルモンバランスを崩す。
  • 【アトピー】 内臓やおもに腸が弱って起こります
  • 【脳脊髄液減少症】 脳と脊髄の周りを満たす液体が少なくなることにより・頭痛・めまい・首の痛み・耳鳴り・視力低下・全身倦怠感などの症状を引き起こします。

深い睡眠時は脳脊髄液を循環させ老廃物を排泄する

一次呼吸が乱れると脳が脳脊髄液の排出をうまくできず、正常時よりも脳内が膨らんでしまいます。

脳脊髄液がうまく循環していないと脳や体への酸素の供給量が減り、筋肉や自律神経などへ影響を及ぼします。

深い睡眠になると脳の血液量が減り、脳脊髄液が流れ込み老廃物を洗い流します。

起きている時よりも睡眠時に活発に働き、脳脊髄液を循環させ老廃物を排泄します。

脳にとって睡眠は重要ですね。

脳脊髄液の循環が悪くなる原因は何か

頭蓋骨のゆがみ・姿勢が悪い・呼吸が浅い、脳の血流不足が原因で、脳脊髄液の通っている場所が圧迫され、脳圧に循環不足が起こります。

全身の臓器・血管の名称を表すイラスト
全身の臓器・血管の名称を表すイラスト

脳脊髄液の循環が悪くなる原因

  • 【脳圧が高くなる】 頭蓋骨がポンプ役目を果たさなくなり動きが悪くなると、脳内の圧力が高くなってしまうため、脳脊髄液の循環が悪くなる。
  • 【姿勢が悪い】 脳と脊髄の境目部分にある脳脊髄液の通り道が狭くなり、脊髄の方へ流れるのを阻害され、脳脊髄液の圧力が上がる。
  • 【脳の血流不足】 脳脊髄液は血液から作られ脳の血流が悪くなり血液が不足すると脳脊髄液も減少する。
  • 【脳神経伝達物質ノルアドレナリンの過剰分泌】 脳神経伝達物質ノルアドレナリンが過剰になると脳脊髄液の産生が減り、脳脊髄液の流れが悪くなる。

脳脊髄液の循環の仕組み

脳のイラスト

脳脊髄液とは、血液をろ過し脳内にある脈絡叢で産生され、脊髄や脳にある髄膜の間にあるくも膜下腔の間を循環している無色透明な体液です。

  • 【脳脊髄液はくも膜下腔を通っている】

・頭蓋骨で覆われている脳内にある脳脊髄液は、頭蓋骨の内側に存在する3層の髄膜からなり外側から硬膜・くも膜・軟膜の3層の髄膜で構成される。
・脳脊髄液はくも膜と軟膜の間にあるくも膜下腔の間を循環している。

  • 【脳と脊髄はつながっている】

・脳脊髄液は脳から脊髄へ循環している。
・脊髄は背骨の空間の脊柱管で保護されている。
・脊髄の内部は、脊髄中心管という脳室とつながっている空洞があり、脳室と脊髄中心管は一つにつながっている。

  • 【頭蓋骨は脳血液を循環させるポンプの役目を果たしている】

・頭蓋骨は、脳頭蓋8か所と顔面頭蓋14か所のパーツがあり計22か所の骨で構成されている
・22か所の骨が連動し一体となり頭蓋骨がポンプの働きをしながら脳脊髄液を循環させている。

  • 【脳脊髄液は脈絡叢で作られる】

・脳脊髄液は、脳内の側脳室・第三脳室・第四脳室の脈絡叢で産生される。
・おもに側脳室の脈絡叢で約95%産生され、残りは第3脳室と第4脳室の脈絡叢で産生される。
・一日500ml産生され約3~4回入れ替わりながらゆっくり絶え間なく循環しています。

脳脊髄液は、脳から脊髄へと循環しており、脊髄は背骨の空間の脊柱管によって保護されています。
脊髄の内部には、脊髄中心管という脳室と繋がっている空洞があり、脳室と脊髄中心管は一つに繋がっています。
脳脊髄液は脳~脊髄へとひと続きに循環されています

脳脊髄液を循環は認知症の予防・改善させる

脳のイラスト

認知症の人は一次呼吸が乱れていたり、頭蓋に熱がこもっている人は多いと言われます。

一次呼吸の乱れや頭蓋に熱がこもるのは、脳脊髄液が正常に循環されず滞っていることが考えられます。

認知症の人で頭蓋の熱を感じるようなことがあれば、頭蓋に手を当ててみるだけで熱を放出することが出来ます。

頭蓋から熱を感じれば、少しは熱を放出できているのではないかと思います。

脳脊髄液を正常に循環させ、認知症の予防・改善されることを願います。

END

最後まで、この記事をご覧いただきありがとうございます。

またお会いしましょう。

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