味噌は健康効果がある発酵食品

先人たちの知恵により、古代から伝えらる日本の伝統食味噌は、長きに渡り伝承されています。

味噌は栄養豊富な大豆、麹によって発酵される発酵食品の代表ですね。

からだに良いといわれる味噌は、どんな健康効果があるのかをご覧ください。

味噌の効果 あらゆる症状のリスクを予防・改善する

手作り味噌

味噌と胃ガンの発生を抑える

平山 雄博士(国立がんセンター研究所)「みそ汁を飲む頻 度と胃ガンの死亡率との関係」1981年の研究結果があります。

【研究結果の内容】

・男女ともに、味噌汁摂取頻度が高くなるほど、胃がん死亡率が低かった。

・男性では、全く飲まない人の胃がん死亡率は、毎日飲む人の1.5 倍も高かった。 

・男女ともほとんどの年齢層で毎日摂取者の胃がん死 亡率が低かった。

・味噌汁を飲む喫煙者は、飲まない非喫煙者より胃がん死亡率は低かった。

味噌は乳ガンの発生を抑制する効果がある

 味噌汁や豆腐、納豆などの大豆製品の摂取量と乳がんの発生率の関係を調査した結果では、大豆イソフラボンは乳ガンの促進因子であるエストロゲンを抑制させるといわれています。

【調査結果の内容】

・「一日1杯未満」の人より2杯は26%、3杯以上は40%、乳ガンの発生率が減少していた。

・味噌汁を多く飲むほど乳がんになりにくい。

・大豆イソフラボン摂取が多いほど乳がんになりにくい 。

・大豆イソフラボンは女性ホルモン物質で乳がん促進因子のエストロゲンの抑制効果がある。

【大豆イソフラボンの働き】

大豆イソフラボンは、化学構造がエストロゲンに似て女性ホルモンのような作用がある。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンの受容体である体内のエストロゲン受容体に結合することによって作用する。

味噌は放射線曝露の防御効果がある

長崎の被爆医師秋月辰一郎氏は、味噌を食べて原爆症から逃れることができました。

その内容は秋月辰一郎氏による著書「体質と食物」に記されているとあります。

渡辺敦光博士らの研究チームによる
【味噌を与えたマウスで放射線急性障害を調べた研究結果】

・味噌の熟成過程で生成する褐色色素メラノイジンには、活性酸素消去作用がある。

・放射線急性障遺伝子変異は長期間熟成された熟成度の高い味噌ほど放射線防御効果がある。

・放射線被爆障害を抑制する効果がある。

味噌は遺伝子修復機能を高める効果がある

遺伝子修復 味噌

遺伝子のDNA配列はさまざまなかたちで変化しています。

遺伝子変異の原因は、化学物質・放射線・活性酸素・タバコ・ウイルス感染など遺伝子変異はさまざまな原因によって起こります。

遺伝子の変異は、ガンや老化などを発症させるリスクがあります。

 味噌には細胞遺伝子修復を活性化する作用があります。

味噌は血糖値を下げる効果がある

血糖値

味噌の褐色色素メラノイジンには動物の実験の結果では、食後の血糖値の上昇・下降に緩和作用がある耐糖能改善効果があるとことが分かっています。

【味噌の褐色色素メラノイジンと糖尿病との研究結果】

・膵臓機能の促進し、血糖値を下げるインスリン分泌を刺激する。

・メラノイジンにはタンパク質の消化酵素トリプシン(タンパク質を分解する酵素)を阻害する働きがあり、膵臓機能の促進、血糖値を下げるインスリン分泌を刺激する。

・味噌汁を飲むとGI値(食後血糖値の上昇を示す指標)が低下し濃い味噌ほどその傾向にある。

味噌はコレステロールの上昇を抑制する

味噌の主原料の大豆にはコレステロール低下作用成分が含まれています。

【コレステロールを低下させる大豆の成分】
・リノール酸・植物性ステロール・ビタミンE・レシチン・食物繊維・タンパク質・サポニン

【血清コレステロールの上昇を抑制する大豆の成分】・サボニン サボニンには高い活性酸素消去作用効果もある

【血中の中性脂肪を低下させる大豆のタンパク質】・βコングリシニン

味噌は大豆アレルゲンを軽減させる

・米味噌・麦味噌・豆味噌は発酵・熟成過程でアレルゲンを分解・低減する。

・味噌は大豆アレルギーの人でも食べることができる低アレルゲン食品。

味噌は老化防止効果がある

老化防止

老化や疾病の大きな原因の一つに活性酸素があります。

活性酸素はDNAを損傷させ、ガンなどの病気の原因になるものです。

活性酸素から細胞を守るラジカルスカベンジャーを作っている成分の一つが、大豆に含まれるフラノボイドです。

コレステロールの上昇を抑えるサポニンにも活性酸素消去作用があります。

【大豆による老化防止成分】・フラノボイド・サボニン

 味噌は骨粗鬆症を予防し更年期障害を抑制させる

手の骨のイラスト
手の骨のイラスト

大豆に含まれるなどのイソフラボンは、女性ホルモンバランスを整える作用があります。

【女性ホルモンバランスを整える大豆に含まれるイソフラボンの種類】
・ゲニステイン・ダイゼイン・グリシテイン

女性は閉経後ホルモンバランスが崩れ、加齢にともない骨密度が低下する傾向にあります。

味噌は骨粗鬆症の予防し更年期障害を抑制させる効果があります。

味噌のペプチドは血圧を低下させる効果がある

ペプチドはタンパク質分解したもので、ペプチドがさらに分解されるとアミノ酸になります。

ペプチドはホルモン作用・神経伝達・抗菌作用の働きをします。

味噌に含まれるペプチドには血圧を下げる効果があります。

味噌の主な栄養成分

味噌汁

味噌の原料である大豆は、発酵することによってアミノ酸やビタミンを多く生成し栄養価が高くなります。

【味噌のおもな成分】

・水分・炭水化物・タンパク質・脂質・灰分など・ビタミ ン・ミネラルが含まれます。

・9種類の須アミノ酸

・ビタミン(B1 ・B 2 ・B 6 ・B 12・E・K・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ピオチン)

ミネラル(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム、リン・鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン

・食物繊維

味噌の効果 原爆症を免れた歴史背景 

長崎夜景の写真
長崎夜景の写真

原爆症は被爆後約1ヵ月の間に下痢や血便・歯ぐきの出血・白髪・脱毛などの症状があらわれるといいます。

【放射線物質事故主な歴史】

1945年、広島と長崎に原子爆弾投下

1986年、チェルノブイリ原発事故

2011年の東日本大震災での福島原発事故

秋月辰一郎医師は、1945年長崎原爆投下当時爆心地から1.4㎞離れた病院で放射線被曝を受けました。

病院の患者やスタッフたちと味噌汁を積極的に摂り原爆症を免れました。

広島や長崎での原爆後遺症の人は、味噌を摂り原爆後遺症が軽症で済んだという人が大勢います。

味噌の効果は広くヨーロッパでも知られており、1986年のチェルノブイリ原発事故ではヨーロッパへの味噌の輸出が急増しました。

チェルノブイリ原発事故の被曝者も味噌を摂り、多くの人が味噌により原爆症を免れました。

地球、国土、わたしたちが住む地域、自然、人体に及ぼす影響は甚大な被害であり、わたしたちの住む地球を後世に残していくためにも、地球全体に放射線を被曝させることはあってはなりません。

自然発酵された味噌を摂り味噌の効果を伝承していきましょう

日本には古代から味噌があり、現代までの長きに渡り伝え続けらています。

味噌は発酵させることで多くの栄養分成分があり、その効果はさまざま疾病を予防する効果があり健康を維持する多くの働きがあります。

原料である大豆は遺伝子組み換えではなく、発酵方法も自然発酵された味噌を摂り、日本の伝統食である味噌が長く伝承されていくことを願います。

END

最後まで、このブログをご覧いただきありがとうございます。

またお会いしましょう。

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