生活習慣

7つチェック項目を見直し認知症を改善させる生活習慣

生活習慣

認知症は脳だけの問題ではなく、体内の炎症、内臓機能や免疫力の低下など、脳以外の機能低下も認知症を発症させる原因です。

炎症を起こす要因は食事、環境、運動不足、有害物質、ストレスなどさまざまあります。

認知症を改善させるためにはからだの機能を正常に保つ必要があります。

日々の暮らしの中で、生活習慣が正しく行われているかどうか、7つのチェック項目に分けて生活習慣を一度見直すことを提案します。

改善すべき問題点があれば、今までの習慣を変えるよう、行動に移していってほしいと思います。

認知症は自分で治すという強い意志が、改善の一歩を踏み出します。

  1. 認知症チェック項目1、あなたは水を毎日一定量飲んでますか?
    1. なぜ毎日水を一定量必要なのか
      1. 脳と水の関係
      2. 水が作用するからだへのはたらき
    2. 水と腎臓のかんけい
    3. 水と筋肉のかんけい
    4. 水を飲むことを習慣化する
  2. 認知症チェック項目2、あなたは便秘に悩んでいませんか?
    1. 便秘の原因
    2. 便秘は認知症の大敵
    3. 食べたものが排便されるまでの仕組み・腸と便のかんけい
    4. 便秘を解消させるための方法
  3. 認知症チェック項目3、あなたの口腔内は良好ですか?
    1. 歯周病菌と認知症のかんけい
    2. 食事で歯周病を予防・改善できる
  4. 認知症チェック項目4、あなたは睡眠を十分に取れていますか?
    1. 睡眠障害と認知症のかんけい
    2. 松果体と睡眠のかんけい
    3. 良質な睡眠にノウハウはない
  5. 認知症チェック項目5、あなたは化学物質にさらされていませんか?
    1. 日常使われる化学物質
    2. 脳へ影響する有害化学物質
    3. 有害物質をデトックスする
  6. 認知症チェック項目6、あなたは認知症の薬を飲んでいますか?
    1. 認知症は非薬物療法で改善する
    2. 認知症の薬で認知症は改善できるのか
    3. 認知症の薬を減薬・断薬を主治医に相談してみる
  7. 認知症チェック項目7、あなたに夢や目標はありますか?
    1. 認知症になる人の生き方
    2. 日々の生活の中で役割を持つ
  8. 認知症を改善させる7つのチェック項目を見直し行動に移す

認知症チェック項目1、あなたは水を毎日一定量飲んでますか?

ガラスコップの水の写真
ガラスコップの水の写真

認知症になった人は水を飲まない人が多いです。

水を飲まないことで、体内に老廃物が溜まったり、血流が悪くなります。

からだが正常に機能しなくなり、脳へ血流が悪くなってしまうのは、認知症になる原因のひとつです。

毎日一定量の水を飲むことを習慣化させれば、認知症の改善につながります。

なぜ毎日水を一定量必要なのか

脳と水の関係

大脳のイラスト
大脳のイラスト

脳は、脂質約60%、タンパク質約40%で構成されています。

また、脳のエネルギー源は糖質です。

水を飲むことは脳は活性化し老化を防ぎます。

水を飲むと30秒後に血液へ流れ約1分後に脳に届きます。

体内で水が一番先に浸透するのは脳ということです。

脳はいつも水を必要としています。

水が作用するからだへのはたらき

H2O表記されたペットボトルと男の人の水分量70%を表現しているイラスト
H2O表記されたペットボトルと男の人の水分量70%を表現しているイラスト
【水が作用するからだへのはたらき】
・細胞の新陳代謝
・体温調節
・脱水状態を防ぐ

■細胞の新陳代謝

人間の細胞は約37兆個でできています。

体内に占める約60%の水分は血液やリンパ液や細胞内にあり循環しています。

体重の約40%の水分が細胞内に存在しています。

細胞外にある水分は血液・リンパ液・脳脊髄液などです。

血液は細胞に栄養や酸素を運びます。

水を摂取することで体内(細胞内)に溜まった老廃物を排出します。

細胞から回収された老廃物は血液に溶けた状態で他の水分と一緒に腎臓でろ過され、約99%再吸収されます。

残りの約1%は尿から老廃物を排出します。

水は細胞の働きを活性化し、常に新陳代謝をおこなっています。

体内に溜まった老廃物を排出するためには、一日に水を一定量を飲む必要があります。

水を摂取することで細胞の新陳代謝をおこない、体内をいつもキレイな状態にしているというわけです。

■体温調節

気温の変化により人間のからだは体温を調節しています。

気温の上昇時や運動、発熱した時など汗をかき体温を平熱に保ちます。

体温調節も水を飲むことでおこなわれているということです。

■脱水状態を防ぐ

脳は80%は水でできています。

毎日水を一定量飲むことは脱水症状を防ぎます。

万が一、体内の水分が枯渇すると意識障害を引き起こします。

意識障害は認知機能を低下させ認知症になるリスクが高くなります。

意識障害、夜間不穏、せん妄、ぼーっとしていたり、眠気に襲われるなどの症状は認知症の周辺症状ではなく、体内の水分が足りないことで起こる症状といわれます。

便秘や微熱があるのも体内の水分が足りないためです。

大人の体内水分は約60%です。

高齢になると体内の水分は体重の約50%と、加齢にともない水分量は減っていきます。

脱水状態は細胞内の水が枯渇した状態です。

血液はドロドロの状態ですので血流は最悪です。

脱水症状は命にも関わる危険な状態になることもあります。

夏の暑い時期になると注意を呼びかけることが増えますが、高齢者にとっては夏だけではなく年中を通して、一定量の水を飲む意識が必要になります。

ご家族の日頃の声かけも必要ですね。

水と腎臓のかんけい

腎臓とパソコンを前に診断する医者のイラスト
腎臓とパソコンを前に診断する医者のイラスト

腎臓は体内の老廃物をろ過し血液や尿を生成します。

腎臓が正常に機能していなければ体内の老廃物は排出されません。

水を毎日一定量飲むことは新陳代謝を行うために必要不可欠です。

血液は全身に酸素と栄養を届け老廃物や二酸化炭素を排出しています。

腎臓はタンパク質以外のものをネフロンという腎臓の器官で、血液をろ過し原尿を生成します。

原尿は尿細管で約99%再吸収され、残り約1%の不要な水分を尿から排出します。

不要な老廃物をは、水を飲むことでろ過され調節されます。

尿として体外へ水分を排出すれば、出した分の水を補給していくようなイメージで、水を飲むことを意識してほしいと思います。

再吸収を行うことで体内の糖分・水分・塩分・血圧の調整がおこなわれます。

【血液量が少ないと】
・血圧は低くなる
・血液の再吸収を促進(血圧を調整・維持)
・尿の量は少なくなる
【血液量が多いと】
・血圧は高くなる
・血液の再吸収を抑える(血圧を調整・維持)
・尿の量は多くなる

水分量は多すぎても少なすぎても良くありません。

水分量が多いと尿として排出されます。

トイレへ行く回数が少ないなら、意識して水を飲む必要があります。

発汗・下痢・嘔吐・出血など尿以外の排出量が多くなると、血液の循環量が低下し尿量が少なくなります。

腎臓機能の低下はろ過機能の低下に直結します。

ろ過機能が低下すると血液中の老廃物を排出することができません。

全身に老廃物が溜まってしまい細胞が機能低下します。

また、脱水・貧血・免疫力の低下など病気になるリスクが高くなります。

悪化すると毒尿症になり血液透析を行うことになります。

腎臓を正常に機能させるためにも水を飲むことが重要なのです。

水と筋肉のかんけい

ダンベルと水が入ったガラスのピッチャーとコップの写真
ダンベルと水が入ったガラスのピッチャーとコップの写真

筋肉は体内で一番多く水を溜めます。

筋肉量に比例して体内に水分を溜められる量は多くなり、逆に筋肉量が少ないと水分を溜められる量は少なくなります。

そのため、加齢にともなう筋肉の衰えとともに、溜められる水分量が減ります。

からだを動かし筋肉を鍛え筋肉量を増やすと、それだけ体内に水分を溜めることができます。

水を飲むことを習慣化する

ピッチャーに入っている水をコップに注ぐイラスト
ピッチャーに入っている水をコップに注ぐイラスト

高齢者は夜トイレへ行くのが嫌だから、水を飲むのを控える言います。

夜間頻尿は睡眠の質が浅い、膀胱に尿を十分ためられないのが原因です。

十分な水を体内に補給していないので、熟睡できなくトイレへ行きたくなりで目が覚めるのです。

家族が水を飲むことの重要性を本人に伝えることが大事です。

言語理解が困難な認知症の人には、家族の方が水を飲むようにコップを差し出して飲んでもらうなどの工夫が必要です。

最初から一日の必要量を飲み始めることはむつかしいです。

一日の必要量だからと言って無理に飲ませるのではなく、徐々に増やしていけばいいと思います。

一日の水を飲む必要量はおよそ体重×30mlくらいが目安です。

その人の筋肉量などを考えて管理されるのが良いです。

コップに入った水を少しずつ飲むのが理想的な飲み方です。

一日かけてこまめに水を飲むイメージですね。

清涼飲料水、お茶、コーヒーなど加工またはカフェインが含まれる飲み物は、体内に効果的な作用を発揮されません。

からだに必要な水分とはあくまでも水のことです。

デイサービスへ行く時も水筒を持って行くとか、小さな浄水ポットがあれば水が無くなったら施設内の水を補充して飲むことができます。

高齢者の水を飲むことの重要性を理解し、積極的に水を飲ませている施設もあると思います。

積極的に水を飲ませていない施設であれば、スタッフの方に水を飲ませるように声かけをしてもらうなど、話をしてみてください。

水をしっかり飲んで認知症状が改善した人はいらっしゃいます。

それくらい水というのは認知症の人にとっては大きな効果をもたらします。

是非、今日から水を飲むことを習慣化してほしいと思います。

水を摂取すれば認知症改善への近道になる

認知症チェック項目2、あなたは便秘に悩んでいませんか?

高い建物のてっぺんで便器に座り便秘に悩む男の人のイラスト
高い建物のてっぺんで便器に座り便秘に悩む男の人のイラスト

認知症の人はあまり水を飲まないこともあり、便秘の人は多いです。

便秘はからだ中に毒素を溜め体内に吸収されてしまいます。

便秘が続くとお腹が張ったり、不快感が常にある状態です。

イライラしたり思考停止になるなど、からだに異変が見られなくても、気分や精神に影響します。

腸の中にある食べた物を出し、一旦腸の中をすっきりさせなければ栄養は吸収されません。

食事する前、朝出かける前に排便を済ませることが望ましいです。

便秘を解消し認知症状が軽減したという例もあるようです。

便秘を解消して認知症改善への一歩を踏み出しましょう。

便秘の原因

加齢にともない男女とも便秘になる傾向にあるという国の調査結果があるようです。

便秘による不快感は問題行動や認知症状を引き起こす原因です。

便秘解消はからだを正常に機能させ認知症改善につながります。

【便秘とは】
・蠕動運動と振動運動が弱くなる
・食べ物が肛門までにいくのが遅い
・便意を感じにくい
【便の成分】
・水分が約60%
・腸壁細胞(新陳代謝によって剥がれた腸の粘膜)の死骸約15~20%
・細菌類(腸内細菌)の死骸約15~10%
・食べ物の残骸約5%

■便秘の原因

・水を飲む量が少ない
・運動不足
・蠕動運動・振動運動不足 (腸膜の硬化・認知症薬の服用・自律神経失調症)
・生活リズムの乱れ
・寝たきりの状態
・オムツをしている (便意を感じにくい)
・食事の内容 (バランスの良い食事・便秘をうながす食物繊維などを摂っているか)
・食事の量が少ない
・便秘薬の服用による直腸の感覚麻痺 (自力で便を出せなくなり便秘のスパイラルに陥る)

便秘は認知症の大敵

便秘が続くと体内に毒素がたまり体内を炎症させます。

からだの炎症は認知症になる原因です。

便秘により認知症状の悪化も考えられます。

●便秘になると腸内温度を上昇させ、細胞の働きを低下させる
・腸内の温度は37℃くらいを保っているが便秘になると上昇する
・体内に熱がこもると頭がぼーっとしたり顔が赤くなる

●便秘による不快感による易疲労性・思考停止状態になったり、イライラしたり怒りっぽくなる

●便秘により腸内細菌が乱れ栄養吸収が悪くなる

●大腸でアンモニア・インドールなどの不潔な成分を吸収し、過度な解毒により肝臓に負担がかかる 

便特有の臭いの元アンモニア・インドール・スカトールなどは腸内細菌の有害物質です。

便秘によりこれらの有害物質が増えると炎症を起こします。

アンモニア・インドール・スカトールなど腸内細菌の有害物質は肝臓で尿素に変換され尿と一緒に排出されます。

便秘が続くとからだ中に毒素が蔓延し、身体的・精神的なだるさや、からだへの負担が大きく影響します。

食べたものが排便されるまでの仕組み・腸と便のかんけい

英語表記で説明された消化器官のイラスト

食べたものは胃に納まり強い酸性の胃液でドロドロに溶かします。

胃液で溶けたものは十二指腸へ流れ、胆汁や膵液などの消化液によって栄養を分解し小腸で吸収します。

小腸や大腸で水分や電解質(イオン)を吸収し残ったものが便になり、直腸を通って肛門から排便されます。
水分の約90%小腸で吸収、残り約9%が大腸で吸収、約1%が便で排泄しています。

※電解質(イオン)とは細胞の浸透圧を調節したり筋肉や神経の働きにかかわっています
ナトリウムイオン・カリウムイオン・マグネシウムイオン・カルシウムイオン・クロールイオンなどがある

食べたものが胃から肛門へ到達し排便するまで、消化器管がそれぞれの役割を担っています。

栄養を吸収し、からだに不必要なものを排便しています。

便秘解消されれば日常を快適に暮らすことができますね。

便秘を解消させるための方法

●十二指腸を刺激する

十二指腸が機能低下すると、便を大腸へ送り出す蠕動運動のはたらきが低下します。

十二指腸を刺激させることで蠕動運動の機能を活性化させます。

両手で十二指腸があるおへその辺りに両手を添え、振動させると便が出やすくなります。

●水を飲む

便は約60~80%が水分です。

便に適量の水分が含まれているとスムーズ排便を行うができます。

一日に必要な量を飲むことが便秘が解消されます。

●食物繊維のものを食べる

食物繊維は腸内バランスを整えます。

中でも玄米、ゴボウ、サツマイモ、こんにゃくなどの不溶性食物繊維は、腸を刺激し腸の壁に付着した老廃物の排便を促します。

●運動をする

排便する時にお腹回りの筋肉を利用して排泄しますので、腹筋を強くする運動は便秘解消に効果的です。

ハードな運動ではなく腰をひねってみたり、からだを前後に動かしたり、足踏みするなど高齢者にとって簡単に取り組める運動がいいですね。

また、歩くことは腸を刺激し全身運動にもなり便秘解消に効果があります。

便秘が解消し排便が習慣化できれば、毎日を快適に暮らせ認知症は改善に向かっていきます。

認知症・リハビリ療法で症状を改善させる3つの方法

認知症チェック項目3、あなたの口腔内は良好ですか?

コップの入れ物に入った何種類かの歯ブラシと歯の模型が並ぶ写真
コップの入れ物に入った何種類かの歯ブラシと歯の模型が並ぶ写真

歯周病菌と認知症のかんけい

認知症の人の歯の残存数は少ないといわれます。

口腔内の汚れや歯周病菌は認知症になる原因のひとつです。

脳には血液脳関門という、血液に含まれる悪い物質を脳へ運ばれないようにするバリアがあります。

歯周病菌は血液脳関門を容易に通過します。

歯周病菌によってカテプシンBという酵素が増え、その受容体であるアルツハイマー病の原因物質アミロイドβが増えるというメカニズムです。
※カテプシンBはタンパク質分解酵素炎症反応を起こす物質

そのため、歯周病になると認知症になるリスクが高くなります。

歯科では歯石を取ってブラッシング指導され、歯茎の炎症を抑えるための抗生剤などの薬が出されますが、薬は一時的に症状を抑えるだけの対症療法に過ぎません。

抗生剤は腸内細菌を弱らせ免疫力を低下させるだけです。

薬は他の病気を作り、認知症状にも影響すると考えられます。

食事で歯周病を予防・改善できる

一本の小臼歯と歯肉のイラスト
一本の小臼歯と歯肉のイラスト

●炭水化物
炭水化物の摂り過ぎ、糖質の摂り過ぎは、歯に歯垢が付きやすいといわれています。

歯周病を予防するためには糖質を過剰に摂らないことです。

糖質の過剰摂取はアミロイドβを増やす認知症の原因です。

体内で吸収できない糖質は脳や歯にゴミとして付着されるのです。

歯周病を予防するためにも過剰な炭水化物、糖質の摂取を控えましょう。

●カルシウム
骨や歯を作るカルシウムの過剰摂取も歯周病になる原因といわれます。

なぜ骨や歯を作るカルシウムが歯周病の原因になるのでしょうか。

カルシウムは一旦血液中に入り、過剰な分はからだの組織や臓器や脳細胞で石灰化するいわれます。

過剰なカルシウムが歯に付着し、歯石という形で現れ歯周病の原因を作ります。

カルシウムの過剰摂取は脳細胞も石灰化するアルツハイマー病の原因を作っています。

●塩分
塩分の成分であるナトリウムは、細胞の内側に入らない性質があります。

塩分を摂り過ぎるとビタミンやミネラルを吸収しにくくします。

カリウムは塩分の摂り過ぎを調節する役割があります。

塩分とカリウムをバランスよく摂ることでビタミンやミネラルなどを吸収しやすくします。

カリウムの多い食材には、きざみ昆布 わかめ、ひじき、コーヒー、乾燥わかめ、あおさ、唐辛子、パプリカ、マイタケなどがあります。

さまざまな栄養バランスを摂ることで歯周病を防ぎ改善されます。

●マグネシウム
カルシウムの過剰摂取を防ぐにはマグネシウムを一緒に摂ることです。

マグネシウムはカルシウムを過剰に摂取しても、体外へ排出することができます。

いわゆるカルマグをバランスよく摂ることです。

この関係を知っておくとカルシウムの過剰摂取を防ぎます。

「食事を変えて認知症を改善させる方法」でカルマグについて触れてます

●不飽和脂肪酸オメガ3
亜麻仁油・えごま油・ヘンプシードオイルなどのオメガ3の油や青魚のDHA・EPAは抗炎症作用があり歯周病の予防・改善に効果があります。

口の中の状態は腸内の状態を表すともいわれ、口腔は全身とつながっています。

歯周病菌が脳のバリアである脳血液関門を容易に通過します。

炭水化物やカルシウムの摂り過ぎは石灰化します。

摂り過ぎた炭水化物やカルシウムは、からだの組織や脳細胞、臓器に付着するのです。

口腔内は栄養を補給するための入り口でもある一方、病気を作る入り口にもなり得ます。

病気になるならないも、口腔内への配慮が鍵を握っている重要な器官といえます。

咀嚼と認知機能の関係~しっかり噛めば認知機能は活性化する~

認知症チェック項目4、あなたは睡眠を十分に取れていますか?

月に浮かぶ木の枝に乗る猫
月に浮かぶ木の枝に乗る猫

夜なかなか寝付けない、十分な睡眠ができない、昼夜逆転してしまうなど睡眠障害の認知症の人は多いようです。

何らかの障害で夜に眠れないのを睡眠障害といわれます。

認知症の原因物質で脳のゴミ、アミロイドβは睡眠中に脳内の掃除を行い老廃物を除去します。

十分な睡眠を確保できることは心身の安定にもなります。

質の良い睡眠とは、自然の流れのリズムに合わせる生物の原点に戻ることでもあります。

睡眠障害と認知症のかんけい

認知症の人は体内リズムの乱れからくる睡眠障害が多いといわれます。

体内リズムが狂うことで睡眠のリズムが乱れ、睡眠障害を招いてしまいます。

認知症の人は睡眠障害により昼夜逆転現象が起きてしまうといったこともあります。

昼夜逆転の生活リズムになると、からだのだるさを感じて外へ出ることが減ったり、起きた時間を朝の時間帯と勘違いして徘徊するなどの周辺症状が起こります。

また、睡眠障害は眠れないストレスにより他の病気を引き起こす原因にもなります。

松果体と睡眠のかんけい

脳の各器官の名称を表記した断面図のイラスト
脳の各器官の名称を表記した断面図のイラスト

松果体は眠気をつかさどるホルモンメラトニンを生成し、血中へ分泌する睡眠と深く関わりを持つ器官です。

松果体が機能低下すると眠気をつかさどるホルモン、メラトニンの分泌が乏しくなり睡眠の質の低下につながります。

眠りの質を保つには松果体の役目が重要になってきます。

松果体が石灰化するとアルツハイマー病や認知症の原因になるといわれています。

フッ素は松果体を石灰化させる原因物質です。

石灰化すると松果体の機能を低下させ、メラトニンの分泌を妨げます。

その他、塩素・水銀・添加物・牛乳・電磁波・医薬品・添加物・農薬・ワクチンなども松果体を石灰化させる原因物質です。

眠気ホルモンメラトニンを有効活用させるには、これらの物質を避ける必要があります。

この知識は是非日頃から意識して睡眠対策に取り入れてほしいと思います。

第三の眼松果体は超能力を覚醒させる

良質な睡眠にノウハウはない

朝日の光が差し込むベッドルームの写真
朝日の光が差し込むベッドルームの写真

良質な睡眠とは、布団に入ってすぐ眠りに入り、夜中にトイレに行くこともなく、ふと目が覚めることもなく、朝までぐっすりと眠るというイメージがあります。

人間の体内リズムは朝日とともに目覚め、日暮れとともにその日一日を終え、夜には眠りに着く。

この生活リズムを基本として生きて来た人類は、体内リズムが遺伝子に刻まれているのだと思います。

良質な睡眠をとるのにノウハウはなく、生物の本能に戻ることなのかも知れません。

●日光を浴びる
日光を浴びることはメラトニンを分泌し、夜になると眠たくなり一日のリズムを体内に刻まれます。

●カーテンを閉めない
夜カーテンを閉めなければ、目覚まし時計をかけなくても、朝日の光で自然と目が覚めます。

たとえ昼夜逆転していてもおのずと目が覚めます。

朝起きるのを習慣化させれば夜には眠くなるはずです。

●運動をする
日中からだを動かすことは心地良い疲労感があり、夜にからだを休ませる感覚になり眠気を誘導します。

●水を飲む

体の機能が低下すると睡眠にも影響します。

基本に戻って水を飲むことを意識してほしいですね。

からだの中を新陳代謝させ常にきれいな細胞をいれておきましょう。

■睡眠薬に頼らない

眠れないからといって睡眠薬に頼るのだけはしないでください。

十分な睡眠がとれず、眠れない、眠らなきゃ、と焦るのは本人にとってプレッシャーになってしまいます。

薬に頼ってしまうと余計にからだの負担になり、自らの力で眠ることができなくなってしまいます。

十分に睡眠をとれないのは認知症の本人もご家族も気を揉むかも知れません。

1、2日眠れなくてもいいじゃないか、数時間眠れたんだからいいじゃないか、と気長に考える方が好転します。

認知症チェック項目5、あなたは化学物質にさらされていませんか?

三角に黄色をベースに印した9種の危険マークのイラスト
三角に黄色をベースに印した9種の危険マークのイラスト

わたしたちはさまざまな化学物質の環境の中で暮らしています。

有害物質と知らずに日常頻繁に使っているものが多々あります。

脳に影響をもたらす有害物質は、認知症の人にとって最も避けなければいけません。

認知症を改善させるため悪化を防ぐために、可能な限り有害な化学物質に晒されないよう避けてほしいと思います。

日常使われる化学物質

洗濯洗剤、柔軟剤、食器洗剤、シャンプー、化粧品、消臭スプレー、車の芳香剤、歯磨き粉など生活用品のほとんどは化学物質でできています。

このような有害物質は臭いを通して神経を刺激し、皮膚を通して体内に入ると化学物質過敏症を引き起こすリスクがあります。

化学物質過敏症には頭痛・発熱・記憶障害・鼻炎・便秘・下痢・不眠・集中力低下などいくつもあります。

脳へ影響する有害化学物質

プラスチックのペットボトルのゴミの山の写真
プラスチックのペットボトルのゴミの山の写真

●フッ素
「睡眠」の章でも書きましたが松果体を石灰化します。

●重金属
水銀・パラジウム・カドニウム・鉛は濃度に関わらず毒です。

水銀はアルツハイマー病の原因物質で海馬の神経形成に悪影響があるといわれます。
水銀を含むアマルガムは歯の詰め物をする充填剤に使われています。

歯に詰め物をする場合アマルガムや銀歯のパラジウムの使用を避けてください。

●プラスチック製品
プラスチック製品はあらゆるものに使われています。

身近なところではペットボトル・ラップ・タッパー・ビニール袋・肉や魚を入れるトレー・加工食品などのほとんどの袋はプレスチック製のものです。

プラスチックの成分であるビスフェノールA(BPA)は脳の発達と神経形成を阻害することが分かっています。

BPAは脳の発達段階において有害であり精神障害のリスクが高まります。

また、攻撃的になったり活動過多になったりうつ症状を引き起こす原因になります。

●アルミニウム

アルミニウムは認知症の原因のひとつです。

アルミホイル・アルミ缶・水道水・台所用品・ワクチン・膨張剤・ベーキングパウダーなどアルミニウムはいろんなものに使われています。

●タバコ

喫煙者は認知症になるリスクがあります。

タバコの煙が海馬の神経形成を妨げるということが分かっています。

喫煙者に限らず受動煙からの影響も少なからずあるといえるでしょう。

●電磁波

電磁波は発ガン性・白血病・脳腫瘍・電磁波過敏症

電磁波曝露により血液脳関門の機能が破壊され、薬による毒素・農薬・化学物質・歯周病菌などの有毒物質が容易に脳内に入り込んでしまい、脳機能が低下し、認知症になるリスクが高くなります。

電磁波に曝露されると脳の血流は低下します

脳にも影響する電磁波の脅威

●農薬

慣行農業では農薬や殺虫剤が使われています。

農薬や殺虫剤は虫を寄せ付けないどころか土壌をも汚染します。

神経毒でもあり猛毒の農薬や殺虫剤は、認知症になる原因のひとつです。

農薬による健康被害の症状は、頭痛、めまい、吐き気、手足のしびれ、視力低下、食欲不振、注意力低下などがあります。

また、白血病・発ガン性・神経系の障害・免疫系の障害・ホルモンの異常など農薬による有害は多々あります。

野菜や穀物、果物は、栄養価があり農薬のリスクを避けるという意味で、有機栽培や自然栽培のものを利用されることをおすすめします。

有害物質をデトックスする

有害物質を取り込まないためにはその環境から離れたり、化学物質が含まれるものをできるだけ選択しない方法をとることです。

もしこれまで化学物質に対して恐れることなく摂取した場合においては体内の有害物質を解毒をすることです。

●食べ物で解毒する

繊維質のある食物繊維は食品の毒と結合し、腸壁を通過させないので体内に吸収されない特徴があります。

繊維質のあるものは肝臓の胆汁で排出された毒素も再吸収することなく、体内に蓄積された有害物質を解毒する効果があります。

●腎臓を介して解毒する

腎臓は「水」の章で書いたように血液をろ過し、再吸収し老廃物を尿として排出しています。

体内に取り込まれてしまった有害物質も腎臓の働きにより解毒を行っています。

解毒されるには肝臓と腎臓が正常に機能していなければできません。

そのためにもできるだけ内臓に負担をかけないように心がけることが大事です。

●低温サウナ・岩盤浴での解毒する
低温であることがポイントです。

ジワジワと汗をかくことで解毒効果を発揮します。

●食べる活性炭
食べる活性炭というものがあります。
食品添加物や残留農薬、ダイオキシンなどを吸着し便で排出します。

その生活習慣がアルツハイマー病になる

認知症チェック項目6、あなたは認知症の薬を飲んでいますか?

大量の錠剤の薬の写真
大量の錠剤の薬の写真

認知症は非薬物療法で改善する

認知症は食事や生活習慣を変えたり、運動や脳トレ、アロマ療法、生き方をみつめ直すことで症状を改善・軽減させることができます。

わたしが受けた養成講座を主催する日本認知症リハビリ協会直営の治療院では、認知症を改善した実績があります。

また、認知症に関わってきた医師や学者の方、介護関係の方も非薬物療法で認知症が改善することを書籍や動画などでも発信しています。

より早く計画的な治療を行うには専門家の指導を受けることが最も効果的です。

認知症の薬で認知症は改善できるのか

病院へ行って認知症と診断されると、ほとんど薬を処方されるだけです。

認知症の薬を飲んでも認知症は改善されず、むしろ薬の作用により症状を悪化させます。

認知症の薬はドネペジル(アリセプト)、メマリー、リバスタッチ。レミニール、イクセロンなどがあります。

新薬が開発され期待されているご家族もいるかも知れません。

たとえばドネペジル(アリセプト)の添付文書には

「本剤はアルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症の病態そのものの抑制する効果は得られていない」と記載されています。

また、薬による副作用も数多く記載されており、認知症よりも副作用により発症する病気のほうが重大になることも考えられます。

認知症状を抑えるために認知症の薬以外に、精神安定剤や抗不安薬を処方されたり、眠れないと言えば睡眠薬を、便秘と言えば便秘薬を処方されることもあるでしょう。

多くの薬を飲んでも対症療法にしか過ぎません。

薬を解毒をするため肝臓に負担がかかってしまいます。

このような薬による治療法が広く行われているため、「認知症は進行性のものであり改善はできない」などという妄想を信じ込んでしまいます。

人は物事に対しその信憑性を追求しない傾向にあり、大勢の人の意見が正しいと勘違いします。

認知症のことや薬のことに限らず知りたい情報を得る場合、氾濫する情報に依存して選択するよりも、自ら調べ良いと思うことを選択していかなければ生き残れません。

非薬物療法で認知症は改善できます。

認知症の薬を減薬・断薬を主治医に相談してみる

対面で医者に診察を受ける患者の写真
対面で医者に診察を受ける患者の写真

認知症ではないかと不安に思い病院へ行き、認知症と病名が付けられると薬を処方されるだけの治療法になるのが一般的に行われています。

認知症の薬を飲んでも果たして本当に症状を遅らせるのか疑問に思います。

なぜなら、薬を処方されたからといって認知症の家族の方々は日常を穏やかに過ごすことができずいつも苦労している印象があるからです。

認知症の進行を遅らせる効果があるのであれば、不安や悩みはもっと軽減されるはずです。

薬を飲みその後の経過をご家族は観察をしていますか?

薬を飲むことで逆に以前より悪化していませんか?

今一度薬を飲み始めてから体調に変化はなかったか、今までを振り返ってみてほしいと思います。

そこで疑問を感じたなら主治医に聴いてみるなど相談してみてください。

主治医から減薬もしくは薬の服用を中止するなどの診断があるかも知れません。

決して独自の判断で減薬や断薬せず、必ず主治医に相談してください。

認知症チェック項目7、あなたに夢や目標はありますか?

LIVE  YOUR  DREAM
LIVE YOUR DREAM

夢や目標を持って生きていれば認知症にはならないと言っても過言ではありません。

夢や目標を持ちそれに向かって邁進していれば、たとえ脳にアミロイドβが付着していても認知症にはならないのです。

認知症になる人の生き方

認知症になる人の性格は自分勝手、利己的な人が多いといわれます。

自分勝手とはなんでも自分の思い通りにしようとする性格で、強引なイメージを持ちますが、自分の言いたいことを抑え、自分の意見を言わないのもまた自分勝手なのです。

また、認知症の人はこれまでの生き方に体験不足の傾向があるともいわれます。

認知症に限らずなんらかの症状がからだに表れるのは、精神の状態を反映した結果です。

つまり、その人の考え方・生き方・心・精神が病気をつくるのです。

病気、あるいはケガをする、すべては自分で招いたもので不運でそうなったのではないのです。

なぜそういう症状になったのかを深堀し省みることで、その病気を治す手がかりが見えてきます。

病気は誰かに治してもらおうと依存しても治りません。

それは病気にとことん向き合って自分で病気を治すのです。

古代ギリシアの名医ヒポクラテスは言いました。

「人間は誰でも体の中に百人の名医を持っている」

生き方・心が変われば認知症は改善されます。

日々の生活の中で役割を持つ

台所で子どもが洗い物のお手伝いをしている写真
台所で子どもが洗い物のお手伝いをしている写真

学校を卒業し社会に出て、仕事、結婚、子育て、子どもを自立させる一通りの役割を終えるのは人生の達成感があると思いますが、高齢になると目標を失うのかも知れません。

日々何もすることがない、したいこともないと、夢や目標を持つこと高齢になれば難しいのかも知れません。

もし何もすることがなく日常を暮らしているのであれば、家族が何かを始めるきっかけをつくってあげたり、行ったことのない場所へ行って見たことのない景色を見たりするなど一緒に外へ出掛けるのもいいと思います。

日々の生活の中で何か役割を持たせてほしいと思います。

たとえば、今まであまり積極的にやっていなかったことや苦手と思うことをやってもらうのです。

身の回りの家事など小さなことから始めるのもいいですし趣味でもいいと思います。

それは認知症の人にとっては体験不足を補うという意味にもなります。

日々の役割を持つことは、人の役に立っているという意識を持つことができます。

人の役に立つことをするのは、人間の生きる本能でもあり生きるあり喜びです。

認知症の人の生き方・心の持ち方を変えてあげることは必ず認知症の改善につながっていきます。

認知症を改善させる7つのチェック項目を見直し行動に移す

ノートに1)Dream 2)Set goal 3)Actionの文字が書かれた写真
ノートに1)Dream 2)Set goal 3)Actionの文字が書かれた写真

水・便秘・口腔・睡眠・化学物質・薬・生き方の7つの生活習慣についてのチェックをしていだいたと思います。

認知症になる原因は脳だけの問題ではなく、ざまざまな要因が重なった結果だといえます。

日常のちょっとした生活習慣は、無意識に行っている面があると思います。

ある意味、習慣というのは生活のルーティンになっています。

自分では気づけないことを一度振り返り見直し、改める箇所があったなら少しずつ行動に移していってほしいと思います。

決して難しいことでもなくお金がかかることでもありません。

認知症を改善させるには、本人とご家族が二人三脚で改善させる気持ちがあるかどうかです。

生活習慣や食事の見直し認知症を改善する方法は日常の生活にあります。

食事を変えれば認知症は改善する

できることから始めてみてください。

「わたしは過去認知症だった」と言える日は必ず来ます。

END

最後まで、この記事をご覧いただきありがとうございます。

またお会いしましょう。

タイトルとURLをコピーしました