知り合いのおばあさんが、ご主人を亡くしてから物忘れが多くなったという話を聴きました。
知り合いの話を聴きおばあさんの性格や生き方生活習慣などのわずかな情報から、どこの脳機能が低下しているのか、また日常の生活習慣をどう改善していけばいのかを分析してみました。
認知症は非薬物療法で改善することができます。
この事例はあくまでも認知症のご家族からの情報を元に考察したものです。
認知症事例を検討・もの忘れが多くなる
なぜ、おばあさんは認知症と思うのかを述べる前にお話しすることがあります。
それは、おばあさんにとって、大変ショックなこと出来事がありました。
おばあさんのご主人がしばらく入院していた後ご主人が亡くなったことです
以来、おばあさんは、物忘れが顕著に見られるようになったようです。
認知症事例を検討・認知症を思われる根拠
以下は、知り合いから見た、最近のおばあさんの変化について、聴いたことです。
*孫(伊乃丸の知り合い)の顔を見ても、誰だか分からなくなっている。
*おばあさんの息子つまり、Mさんのお父さんのことは認識できるとのこと。
*何事もやる気を失っていて、面倒くさくなっているように見える。
*近所の人の家に呼ばれても行きたがらない。
*以前から見て子供っぽくなった。
*自分で忘れっぽくなったのを自覚している。
*ガスコンロの火を消し忘れることがある。
認知症事例を検討・今までの生き方と性格
知り合いのおばあさんの、性格、生き方を、Mさんとの会話の中から聴いた、おおまかな情報ですが、書き連ねていきます。
*結婚する前は、苦労していたが、結婚してからは、そんなに苦労することもなかった。
*主婦をしながら、外へ働きに出ていた。
*ご主人を頼りに生きてきた。
*料理を一生懸命作るなど、ご主人に尽くしていた。
*以前は趣味で、編み物をしていたが、今はやっていない。
*人との関わりが苦手、ひとりでいることを好む。
*デイサービスを利用していが、行きたがらなくなり辞める。
認知症事例を検討・普段の生活習慣
*食事は宅配業社に頼んでいる。
*身体は元気で、食欲もある。
*運動不足、散歩もしない、とにかく外へ出たがらない。
*普段、水を飲むかとの問いに、あまり飲んでいないんじゃないかと、水に関しては恐らくそうであろうという見解。
認知症事例を検討・わずかな情報でも改善策が立てられる
本来、認知症リハビリを行う前に、MMSE評価という認知機能のどこに機能低下が見られるのかを、検査し評価します。
その結果の点数に応じて、認知機能は正常か、軽度認知症の疑いがあるのか、または認知症の疑いが強いのかに分けられます。
MMSE検査により、大まかにどの部位の脳が機能低下しているのか脳の原因部位を特定することが出来ます。
知り合いのおばあさんと直接会っていませんので、MMSE評価は行っていません。
ここまで挙げてきた知り合いからのわずかな情報量ですが、最近のおばあさんの状況や、今までの生き方・行動・生活習慣からどこの脳機能が低下しているのか、そこに対してどのような卓上療法(脳トレ)をすればいいのか、生活習慣をどのように変えていけばいいのかを考察していきたい思います。
認知症事例を検討・認知症を改善するためのアプローチ
生き方・心へのアプローチ
生きる指標を見つけてあげる。
Mさんのおばあさんが、今まで経験したことのないことをやってみる。
例えば、花を育てる。観葉植物を部屋に置いて育てる。
自分の殻から抜け出す。
*人との関わりを持てるような、環境に出て行く、新しい環境に慣れ親しんで行く。
*例えば、小さい規模のデイサービスに変えてみる。
他のデイサービスを試してみて、自分に合うところ、相性のいいところを探してみる。
*他に、散歩へ行く、ドライブに連れて行く、買い物に行くなど、外出することを心掛けてみる。
生活習慣の見直し
*毎日少しずつ、水を飲む量を増やしていく、一日の目安量体重×30ml。
お茶、コーヒーなどカフェインのない水を飲むこと。
*運動をする、身体を動かす、散歩する。
*日中、外へ出て日光浴をする。
日光を浴びると、メラトニン、アドレナリンが生成され、カルシウムを吸収。
免疫が向上する、体温が上昇する効果がある。
脳へのアプローチ
機能低下脳部位
外側前頭前野→注意力、集中力の低下
その根拠→ガスコンロの火を消し忘れる。
内側前頭前野→行動を起こすための動機付け、自発性を促す。
その根拠→外へ出たがらない。
右側頭葉(右海馬傍回、右紡錘状回)視床、側頭葉→熟知相貌の認識
その根拠→孫の顔を忘れる。
内臓へのアプローチ
水を飲む量が少なければ、腎臓機能の低下が考えらえる。
腎臓を活性化させる・ストレッチ・腎臓圧迫治療を行うことで腎臓を活性化させる。
卓上療法
外側前頭前野→ひらがな計算、文章の読み書きを、声を出さないで、ひらがなで書く。
内側前頭前野→しりとり、声に出しながら間違いさがし、声に出しながら、文章を書く。
右側頭葉(右海馬傍回、右紡錘状回)→顔を見分ける
認知症事例を検討・認知症は非薬物療法で改善する
今回、知り合いから聴いた話からおばあさんの生き方・心・生活習慣など現在の状況を考え、どこにどうアプローチしていけばいいのかを考察してみました。
わずかな情報だけでも認知症の改善策を立てることができます。
生活習慣の見直しや今までの生き方や性格に変化をもたらしてあげることで、認知症の改善は可能です。
たとえば水を飲むことから始めるとか、まずは出来ることからアプローチしていくのがいいです。
もちろん本気で取り組むなら、認知症を改善できる認知症リハビリ専門士によるに治療をしてもらうことが最善です。
認知症は改善しないんだからもうダメだなどと思わず諦めないでください。
何かの参考にしていただければと思います。
END
最後までこの記事を、ご覧いただきありがとうございます。
またお会いしましょう。