今までの生き方が自分勝手な人が認知症になる傾向にあるといわれます。
母に限ってはそれは当てはまらないだろうと思っていましたが、母の例にもれず自分勝手だったんだなと介護体験を通して感じました。
この記事は母を介護する自らの介護体験のお話です。
認知症になりやすい人は自分勝手な生き方をする人
認知症になる人は、自分勝手な生き方をしてきたからだと言われます。
自分勝手とは自分の意見をはっきり言えない、相手と揉めたくない、穏便な関係を保ちたい、自分がガマンすればこの場をしのげるなど、自分の言いたいことを言わないことも自分勝手なのです。
自分を良く見せたい体裁を気にする人もその範囲だと個人的に思います。
わたしの母も認知症になりやすい生き方をしていた
認知症になる人は自分勝手な人がなる傾向にあるといわれます。
「うちの母に限ってはそんなことはない!」と思っていました。
自分勝手とは先の章で書いたように、自分の意見を言わない、体裁を気にする、自分の感情を押し殺すのも自分勝手といえます。
自らの介護体験談を語ります
そういう角度から見ると母は自分勝手な部分があることは否めません。
母の過去を振り返ると、やはり母は今まで自分の思っていることや感情を抑え、自分勝手な生き方をしていたなと思います。
母から人の悪口を聴いたこともありません。
子どもを叱ることも殆どありませんし、父と喧嘩するところも見たことがありません。
父に何か言われて腹が立っても、じっとこらえ我慢していたという話を母から直接聴いていたことがあります。
自分の感情を押し殺して生きてきたんだと、今となっては母の過去の背景が見えてきます。
認知症になってる母は、言語理解が出来ないということもあり、なかなか言うことを聴いてくれません。
介護体験・認知症の人の介護の大変さを痛感
わたしの言うことを聴いてくれないず、ついつい大きい声で母を説得しようとすると、母は「うるさい!」と言ってきます。
子どもに「うるさい!」なんて言ったことがない母が、です。
「うるさい!」と感情をむき出しにするのは、今まで自分の感情を抑えて生きてきた母にとっては感情を出した方がいいと思っています。
認知症になった母は、思うようにならないと、怒ったり泣いたりと感情を表に出します。
それは良いことだと感じています。
感情は抑え込まず循環させるのが、生物の自然な生き方ですからね。
感情を抑えて生きてる人は認知症になりやすい
認知症にならないため、変な病気にならないために、人にどう思われようと自分の意見をはっきりと言うこと、感情を表に出すことは実は重要です 。
たとえば、夫婦関係で夫が妻を押さえつけ、傲慢で、支配コントロールし、感情を表に出すことを恐れている人は認知症になる傾向にあるといわれます。
家族同士でも、人との付き合いでも、その人が怖くて言い返せない、揉めたくない、黙っていれば済むことだという気持ちも分かります。
良い人に見られたいのは、人間の本質でもあり悪い部分でもあります。
自分に嘘をついて認知症や病気になるより、人に嫌われたっていいじゃないすかって思いますね。
自分を素直に表現していいのです。
自分は正しいとわが道を行くふてぶてしい人は論外ですけど。
そんな、ふてぶてしい生き物も人間だけでしょうけどね 。
そういう人とは距離を置くか、その環境から逃れる勇気があっていいと思います。
あらゆる病気の根源は生き方・心・思考から生まれます。
自分を守ることは決して自分勝手なことではありません。
認知症にならないために、また認知症を改善させるために感情を循環させていきましょう。
認知症はリハビリ治療を行ったり、生活習慣や食事療法を行えば改善できますが、あくまでも対症療法であり、続けていくことで維持させるものです。
認知症が完全に治ればいいのにと、認知症を持つ家族や介護・医療に関わる多くの人は思っていると思います。
認知症を根本的に治すには、生き方を変えることかも知れません。
認知症リハビリ専門士として、認知症の人の生き方・考え方を自分なりに考察してアドバイスできるようになりたいという願望を持っています。
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最後まで、この記事をご覧いただきありがとうございました。
またお会いしましょう。